【書籍紹介】資産運用のバイブル『敗者のゲーム』に学ぶ、凡人が投資で勝ち続ける唯一の戦略
こんにちは!当ブログの管理人すみすです。
新NISAが始まり、投資を始める人が増えましたね。
しかし、日々動く株価を見て、
・いつ買って、いつ売ればいいんだろう?
・もっと儲かる銘柄があるのでは?
などなどと、ハラハラしていませんか?
そんな投資の迷子になってしまっている方に、ぜひ読んでほしい本があります。
それが、チャールズ・エリス著の不朽の名著『敗者のゲーム』です。
今回は、この本が教えてくれる「私たちが投資で高確率で勝つための究極のルール」を、すみす流解釈も交えて分かりやすく解説します!
敗者のゲーム』基本情報一覧
| 項目 | 詳細 |
| 書籍名 | 敗者のゲーム (原題:Winning the Loser’s Game) |
| 著者 | チャールズ・エリス (Charles D. Ellis) |
| 訳者 | 鹿毛 雄二 (かげ ゆうじ) |
| 出版社 | 日本経済新聞出版 (現:日経BP) |
| 初版刊行年 | 1985年(米国) ※日本での初版は1988年 |
| 最新版 | 第8版(2022年刊行) |
| テーマ | インデックス投資、長期・分散投資、投資哲学 |
そもそも「敗者のゲーム」ってどういう意味?
タイトルにある「敗者のゲーム」という言葉。
一見ネガティブに聞こえますが、これはプロのテニス試合とアマチュアのテニス試合の違いに例えられています。
- 勝者のゲーム(プロのテニス):
強力なサーブや、狙いすましたスマッシュなど、「自分の素晴らしいショット(加点)」で勝利が決まるゲーム。 - 敗者のゲーム(アマチュアのテニス):
素晴らしいショットが決まることは滅多になく、ネットに引っ掛けたり、アウトしたりといった「自滅(減点)」によって勝敗が決まるゲーム。
著者のチャールズ・エリス氏は、
「現代の株式市場は、完全にアマチュアテニスと同じ『敗者のゲーム』である」と断言しています。
つまり、投資の世界では「一発逆転のすごい技」を狙う人が勝つのではなく、「いかにミスをせず、自滅しないか」が勝利の鍵になるのです。
プロでも市場には勝てないという不都合な真実
でも、多くの方が、
「投資のプロ(ファンドマネージャー)なら、市場平均を超える利益を出せるでしょ?」と思うかもしれません。
しかし、本書では衝撃的なデータが示されています。
市場で取引しているプロのなんと8割以上が、市場の平均点(インデックス)に負けている。
なぜなら、現代の市場はプロ同士がしのぎを削る超高度な情報社会だからです。
プロが血眼になってリサーチしても、市場全体の動き(インデックス)に勝ち続けることは、コスト(手数料)の手前、極めて困難なのです。
プロが勝てないゲームに、私たちアマチュアがまともに挑んだらどうなるか……
結果は見えていますよね。
でも、この事実を知らずに「プロに勝てる」と謎の妄信で戦ってるアマチュアが多いのも事実・・・。
私たちが「敗者のゲーム」で勝つための3つの鉄則
では、私たち個人投資家はどうすればいいのでしょうか?
答えはシンプル。
「ミスをしないゲーム」に徹することです。
本書が推奨する具体的な戦略は以下の3つです。
① 個別株ではなく「インデックスファンド」を選ぶ
市場の平均点に勝とうとする(勝者のゲーム)のをやめ、市場の平均点をそのまま丸ごと買うことを心掛けましょう。
具体的には、S&P500や全世界株(オルカン)に連動する低コストのインデックスファンドを買い、プロと同じ(あるいはそれ以上の)成績をタダ同然の手数料で手に入れるのが最善の策です。
② 「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせる
投資で最もやってはいけないミスは「狼狽(ろうばい)売り」。
つまり、株価が下落した恐怖で売ってしまい、その後の急上昇の波に乗り遅れることです。
本書には、以下のような有名な格言が登場します。
「稲妻が輝く瞬間に、市場に居合わせなければならない」
株価が大きく上がる日は、1年のうちのほんの数日しかありません。
その数日を逃すだけで劇的に運用成績が変わってしまいます。
そのタイミングを予測することは不可能です。
だからこそ、市場が良いときも悪いときも、常に資産を持ち続ける(ホールドする)ことが重要なのです。
③ 自分の「投資方針」を頑なに守る
市場が暴落すると不安になり、急騰すると欲が出ます。
感情に任せて売買することこそが、アマチュア最大の「自滅(ミス)」です。
最初に決めた「毎月〇万円をコツコツ積み立てる」というルールを、淡々と、機械のように守り続けましょう。
『敗者のゲーム』がオススメの人・オススメできない人
投資のバイブルと呼ばれる名著ですが、すべての人に万能というわけではありません。
すみすなりに、オススメできる人、オススメできない人をまとめてみました。
オススメの人(読むべき人)
- 新NISAなどでインデックス投資(オルカンやS&P500など)を始めたばかりの人
自分がやっている運用の正しさを理論的に裏付け、暴落時にも狼狽売りしない握力を手に入れることができます。 - 日々の株価の上下に一喜一憂して疲れている人
「市場のタイミングを測ることは不可能です。株価を見続ける必要はありません」という著者の言葉に、心がふっと軽くなるはずです。 - 投資のプロ(アクティブファンド)に資産を任せようか迷っている人
なぜプロの8割が市場平均(インデックス)に負けるのか、その残酷なまでのデータを知ることで、無駄な手数料を支払わずに済みます。 - 長期的に、確実性の高い資産形成を目指したい人
派手さはありませんが、20年、30年かけて着実に資産を増やすための「負けないゲームの戦い方」が身につきます。
⚠️ オススメできない人(読んでも響かない人)
- 短期トレードやデイトレードで一獲千金を狙いたい人
本書は「市場の歪みを見つけて裏をかく」ようなテクニックは一切排除しています。
1年で資産を2倍、3倍にしたい人には退屈すぎる内容です。 - 自分で企業の財務諸表を分析し、個別株投資を楽しみたい人
著者は個別株投資を「コストと労力がかかる割に実りが少ない行為」として基本的には推奨していません。
趣味として株式投資を楽しみたい人には、少し耳が痛い内容が多いです。 - 暗号資産(仮想通貨)やFXなど、ハイリスク・ハイリターンな取引が好きな人
本書の根底にあるのは「徹底したリスク管理と市場への信頼」です。
ギャンブル性の高い取引を求める人のニーズには応えられません。
まとめ:投資とは、退屈で静かなゲームである
『敗者のゲーム』が教えてくれる結末は、非常にシンプルです。
- 市場に勝とうと躍起にならない
- 広く分散されたインデックスファンドを買う
- 何があってもじっと持ち続ける
派手な大儲けはできませんが、これが長期的に資産を確実に増やすための「最もミスが少ない戦略」です。
投資を面白くしようとすると、かえって失敗します。
「投資は退屈なもの」と割り切って、浮いた時間は趣味や家族との時間に使いましょう!
すみす流 書評
すみすとしても、投資初心者のころは「グリーンエネルギー」などキャッチーなアクティブファンドに手を出してみようかなって、心がグラグラしてた時期もありました。
が、この書籍に触れることができたこともあって、そんなモノには手を出さずに淡々とインデックス投資を積み上げてくることができました。
データや理屈に基づく投資手法はやはり重要。
すみすもテニス経験者ですが、
・プロテニスプレーヤー(勝者のゲーム):
自分の実力で点を取りに行く。じゃないと勝てない。
・アマチュアプレーヤー(敗者のゲーム):
先にミスをしなければ勝てる可能性が高い。負ける要因の多くは自滅型。
との違いは非常にわかりやすく、腹落ちできました。
自分みたいにサーブでダブルフォルトしたり、スマッシュをネットにかけてしまうような一般人は、どうやっても錦織圭さんやロジャー・フェデラーさんには勝てません。
であれば、戦い方は「低リスク x 長期投資」しかありません。
心理状態に左右されず、この原則を忘れずに淡々と続ける。
これが一般人にとっての最善の戦い方だと、すみすは明確に理解できました。
まだ読んでいない方や同じような悩みを抱えている方、ぜひ一度手に取ってみてください。
投資への不安がスーッと消えていくはずです。
戦い方が見えてくるはずです。
すみすと一緒に、FIREを、FIRE後の世界を目指しましょう!
ではでは。
