「休日、一日中ベッドでゴロゴロ過ごしたのに、月曜日になると体が重い…」

「しっかり寝たはずなのに、頭や体がずっとだるい…」

こんな経験はありませんか?

日本人の約8割が何らかの疲労感を抱えて生きていると言われる現代。
実は、私たちが当たり前だと思っている「休む=寝る・動かない」という認識そのものが、疲れが取れない原因かもしれません。

今回は、20年間「休み方」を研究し続けてきた医学博士・片野秀樹氏の話題作『休養学 あなたを疲れから救う』から、疲れから自分を救い出すための「科学的に正しい休み方」をすみす流解釈も交えて分かりやすく解説します!

すみすも「休む=家でダラダラ過ごす」と思い込んでた時期もありますが、この著書に触れてからはサウナや筋トレなど「攻めの休養」を心掛けるようになり、心も身体も以前より楽に過ごせるようになりました。

『休養学 あなたを疲れから救う』基本情報

項目詳細内容
書籍タイトル休養学 あなたを疲れから救う
著者片野 秀樹(かたの ひでき)
出版社東洋経済新報社
発売日2024年3月15日
定価 / ページ数1,650円(税込) / 240ページ
ISBN978-4492047576


著者プロフィール

  • 氏名:
    片野 秀樹(かたの ひでき)
  • 肩書:
    医学博士 / 日本休養学会 理事 / 一般社団法人日本リカバリー協会 代表理事
  • 略歴:
    弘前大学大学院医学研究科修了。
    大学や企業の研究機関で疲労や休養に関する研究を20年以上にわたり実施。
    「休むこと(休養)」を科学的・体系的に捉え直す「休養学」を提唱し、個人のパフォーマンス向上や健康増進、企業の健康経営サポートなど多角的に活動している。

この本を一言で言うと?

「ただ横になって寝るだけの『消極的な休み』を卒業し、心身に元気を取り戻す『科学的に正しい攻めの休み方』が学べる実践書」

内容要約

第1章:「活動→疲労→休養」だけでは足りない!

多くの人は日々の生活を、

活動(仕事など)→ 疲労 → 休養(睡眠・ゴロゴロ)

のサイクルで回しています。

しかし、著者によればこれだけでは「マイナスになった体力をゼロに戻す(守りの休養)」ことしかできません。

本書が提案するのは、ここに「活力」を加える新たなサイクルです。

理想の休養サイクル

【活動】→【疲労】→【休養】→★【活力】→【活動】


休養によって疲労をリセットした後に、「明日の活力(元気になるエネルギー)」を積極的に取り込むこと(=攻めの休養)があって初めて、人間は本当の意味でリフレッシュし、生き生きと活動できるようになります

第2章:自分に合った休み方が見つかる「7つの休養モデル」

「休む」と聞くと「寝ること(休息)」ばかりを思い浮かべがちですが、休養学では7つのタイプに分類されています。

自分がどの休養を必要としているかを知り、組み合わせることが重要です。

タイプ具体的なアプローチ期待できる効果
① 休息タイプ睡眠、横になる、瞑想など肉体疲労の回復、脳の休息
② 栄養タイプバランスの良い食事、水分補給身体のエネルギー補給
③ 運動タイプ軽いウォーキング、ストレッチ血流改善、緊張の緩和
④ 専門タイプ
(環境・転換)
部屋の掃除、アロマ、旅行気分転換、刺激の切り替え
⑤ 親交タイプ家族や友人との歓談、ペットと触れ合うスキンシップによる安心感
⑥ 娯楽タイプ趣味、映画鑑賞、読書没頭によるストレス解消
⑦ 造形・想像タイプ日記を書く、絵を描く、DIY感情の発散・自己表現

「体がだるいから」とベッドに横たわる(①休息)ばかりではなく、あえて軽い散歩をする(③運動)ことで血流が良くなり、かえって疲れが取れることも多いのです。

第3章:明日からできる「攻めの休養」の実践アイデア

疲労を溜め込まないために、今日から取り入れられる具体的なアクションを紹介します。

1. あえて「自分に心地よい負荷」をかけてみる

ソロキャンプやガーデニング、新しいスポーツなど、「少し大変だけどワクワクすること」に挑戦してみてください。
自分が望んで行う適度な負荷は、心に大きな「活力」を与えてくれます。

2. 疲れを感じる前に「先回り休養」をとる

疲労は「限界に達してから休む」のではなく、体調を崩す前の予防(未病)として休むのが鉄則です。
スケジュール帳にあらかじめ「何もしない時間」「趣味を楽しむ時間」を予定として組み込みましょう。

3. 隙間時間に「異分野の刺激」を入れる

デスクワークで頭が疲れたら、好きな音楽を1曲聴く、温かいお茶の香りを楽しむなど、使っていない感覚(五感)を使うことで脳の疲労が軽減されます。

『休養学 あなたを疲れから救う』をおすすめできる人・できない人

⭕️ こんな人におすすめ!(おすすめできる人)

  • 「しっかり寝たのに疲れが取れない」と悩んでいる人
    休む=睡眠・ゴロゴロすることだと思い込んでおり、慢性的なだるさを抱えている人に「休息以外の休み方」という目からウロコの視点を与えてくれます。
  • 休日をベッドの上だけで終えてしまい、罪悪感を感じている人
    「せっかくの休日に何もできなかった…」と落ち込みがちな人に、明日への活力を生む「攻めの休日アプローチ」を提示してくれます。
  • 仕事や家事で常に脳がオーバーヒート気味(脳疲労)の人
    スマホやPCの使いすぎ、考えすぎによる「脳の疲れ」をどうリセットすべきか、科学的・体系的に理解できます。
  • 部下の健康管理やパフォーマンス向上を考えたいリーダー・管理職
    チームメンバーのメンタルヘルスや「疲れによる生産性低下」を防ぐための組織的な休養の考え方としても応用できます。

❌ こんな人にはおすすめできない人

  • 今まさに「起き上がることもできないほど」深刻に体調・精神を崩している人
    本書で推奨される「攻めの休養(アクティブ・レスト)」はある程度のエネルギーを必要とします。重度の適応障害やうつ症状、極度の肉体疲労がある場合は、本書の実践よりもまず医療機関を受診し、純粋な「静養(安静)」を最優先すべきです。
  • すでに自分なりのリフレッシュ法が確立していて、毎日エネルギッシュな人
    自分の体調管理やオン・オフの切り替えが完璧にできている人にとっては、すでに実践できている内容が多く感じられる可能性があります。
  • 短時間で手軽に疲れを吹き飛ばす「裏ワザ」だけを知りたい人
    「このツボを押せば一瞬で疲れが消える」「このサプリを飲めば即効」といった即効性のある裏ワザ本ではありません。習慣や意識を根本から変えるための理論と実践アプローチが中心です。

まとめ:休日を「ただの充電期間」で終わらせない!

『休養学』が教えてくれる最も重要なメッセージは、「休むことは怠けることではなく、明日を豊かにするための投資である」ということです。

  • ただ寝るだけの「守りの休養」から脱却する
  • 7つの休養モデルを組み合わせる
  • 「活力」が湧くような好きなことを休日に取り入れる

「休んでも疲れが取れない…」と悩んでいる方は、ぜひ本書を手に取り、自分に合った「最高の休み方」を見つけてみてください!

すみす流「攻めの休養」 10種提案

最後に、本著の内容も踏まえて、すみす流の「攻めの休養」パターンを10種類紹介します。

趣味とか思考は人ぞれぞれですが、10種類あればどれかしらは参考になるかと思いますので、ぜひみなさんも実践してみてください。

①【運動】15分の「グリーン・ウォーキング」

  • 休養タイプ: 運動休養
  • アクション:
    息が上がらない程度の軽いペースで、公園や並木道など「緑のある場所」を15分だけ散歩する。
  • なぜ効く?:
    じっとしているよりも血流が促され、体内の疲労物質やコリが抜けやすくなります。
    さらに緑を見ることでストレスホルモンが減少し、脳がリラックス状態に入ります。

②【専門】「行ったことのないカフェ」でひと休み

  • 休養タイプ: 専門休養(環境・転換)
  • アクション:
    普段行かない街や、入ったことのないカフェに足を伸ばし、温かい飲み物をゆっくり味わう。
  • なぜ効く?:
    脳は「同じ日常(ルーティン)」の繰り返しに飽きると疲労感を感じやすくなります。
    あえて小さな「非日常」を与えることで、脳の普段使わない領域が刺激され、気分が劇的にリセットされます。

③【造形・想像】ノートに思いを殴り書く「ブレインダンプ」

  • 休養タイプ: 造形・想像休養
  • アクション:
    お気に入りのノートを開き、今頭の中にある「モヤモヤ・不安・やりたいこと」を思いつくまま手書きで書き出す。
  • なぜ効く?:
    頭の中で考え続けると、脳のワーキングメモリ(作業領域)を圧迫して脳疲労を起こします。
    紙に書き出して「外に出す(可視化する)」ことで、脳のメモリが一気に解放されます。

④【親交】「気を使わない相手」とくだらない話をする

  • 休養タイプ: 親交休養
  • アクション:
    気心の知れた友人や家族、あるいはペットと触れ合い、他愛もない雑談を楽しむ。
  • なぜ効く?:
    心地よいコミュニケーションは、安心感や幸福感をもたらす「オキシトシン」というホルモンを分泌させます。
    「評価される場(職場)」から離れ、ありのままでいられる時間を過ごすのが鍵です。

⑤【娯楽】スマホを置いて「1時間だけ」映画や読書に没頭する

  • 休養タイプ: 娯楽休養
  • アクション:
    機内モードにしてスマホの通知をオフにし、映画や小説などの「物語の世界」に集中する。
  • なぜ効く?:
    脳の疲れの主原因である「DMN(あれこれ思考が浮遊する状態)」を止めるには、ひとつのことに意識を集中させるのが一番です。
    ストーリーに引き込まれることで、日常の悩みから脳を完全に切り離せます。

⑥【栄養】「旬の食材」を使って丁寧にごはんを作る

  • 休養タイプ: 栄養休養
  • アクション:
    外食や惣菜に頼りがちな休日こそ、旬の野菜や好きな食材を買ってきて自分で調理して食べる。
  • なぜ効く?:
    単に栄養を摂るだけでなく、「良い香り」「鮮やかな色」「できたての温かさ」を五感でじっくり味わうプロセス自体が、心を満たす最高のセラピーになります。

⑦【専門】部屋の「小さな1箇所だけ」を徹底的に掃除する

  • 休養タイプ: 専門(環境)休養
  • アクション:
    部屋全体ではなく「デスクの上だけ」「靴箱だけ」「洗面台だけ」など、狭い範囲を15分だけ掃除する。
  • なぜ効く?:
    視界に入る情報量(散らかり)が減るだけで脳へのストレスは激減します。
    また「自分の手で空間を整えた」という小さな達成感が、活力(自己効力感)に変わります。

⑧【専門】温冷交互浴(サウナ・お風呂)で自律神経を整える

  • 休養タイプ: 専門(環境) / 運動休養
  • アクション:
    サウナと水風呂でしっかり「ととのう」時間を作る。
    サウナに行けない場合は、湯船と水シャワーを交互に浴びることなどで代替する。
  • なぜ効く?:
    温冷の刺激によって血管が収縮・拡張を繰り返し、自律神経のリセットと強力な血流促進が起こります。
    身体の深い部分からコリやだるさが抜けやすくなります。

⑨【造形・想像】植物の世話やガーデニングをする

  • 休養タイプ: 造形・想像 / 専門休養
  • アクション:
    観葉植物の水やりや葉拭き、ベランダでの一輪挿しや植え替えなど、植物に触れる。
  • なぜ効く?:
    土や植物などの自然に直接手で触れること(アーシング的な体験)は、デジタル機器で過熱した脳をクールダウンさせ、心を穏やかに整えてくれます。

⑩【運動】お気に入りの音楽を聴きながらストレッチ&ヨガ

  • 休養タイプ: 運動 / 娯楽休養
  • アクション:
    部屋の照明を少し落とし、好きな音楽や波の音を流しながら、固まった関節や筋肉をじっくり伸ばす。
  • なぜ効く?:
    深い呼吸とともに行うストレッチは、副交感神経を優位にし、緊張状態にある身体を解きほぐします。
    「自分の身体の感覚」に集中できるため、動く瞑想としての効果も抜群です。

「攻めの休養」実践チェックリスト

上記10点をチェックリスト風にまとめてみました。

もちろん、10個全部をやろうとする必要はありません!

頑張りすぎると逆に疲れてしまうので、「今週末、どれか1つだけやってみようかな」ぐらいでも十分です。
“これをやってみようかな”と思うものをチェックして、ぜひ試してみてください。

【チェックリスト】
□ 1. 【運動】15分のグリーン・ウォーキング
(緑のある場所を散歩して脳と体をリフレッシュ)

□ 2. 【環境】行ったことのないカフェでひと休み
(小さな「非日常」で脳の飽きを解消)

□ 3. 【思考】ノートにモヤモヤを書き出す
(ブレインダンプで脳のメモリを解放)

□ 4. 【親交】気を使わない相手とくだらない話をする
(評価されない時間でオキシトシン分泌)

□ 5. 【娯楽】スマホを置いて1時間だけ読書・映画
(ひとつの世界に没頭してDMNをリセット)

□ 6. 【栄養】旬の食材を使って丁寧にごはんを作る
(五感で食を楽しんで心身にパワー給油)

□ 7. 【環境】デスクの上だけサクッと15分掃除
(小さな達成感とノイズのない空間づくり)

□ 8. 【回復】お風呂やサウナで温冷交互浴
(自律神経を整えて深いリラックスへ)

□ 9. 【癒やし】観葉植物のお世話やガーデニング
(土や植物に触れて脳をクールダウン)

□ 10.【運動】お気に入りの音楽でストレッチ
(深い呼吸で筋肉と緊張をほぐす)




ではでは。